美容師として絶対にお勧めできないシャンプーが市販の高級アルコール系シャンプーです。
使い続けるとはっきりって男性も女性も薄毛に早くなってしまいますよ。
なぜ市販の高級アルコール系シャンプーをオススメできないのか?
市販の高級アルコール系シャンプーのデメリットをまとめてご紹介しておきます。
※美容師オススメのシャンプーです。
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目次
高級アルコール系とは何?

高級アルコール系シャンプーと聞くと、名にやらプレミアムなシャンプーを想起しそうですが、実は市販のシャンプーの大部分はこの部類に属します。
ここに「高級」とは、価格が高いと言う意味では無く、アルコール分子中炭素が6個以上含まれているものを、「高級アルコール」と称するに過ぎません。
市販の高級アルコール系シャンプーの原料成分

高級アルコールの具体的成分としては、セタノール・ステアリルアルコール・オクチルトデカノールを挙げることが出来ます。
これらのアルコールは油性の性質をもっていますが、それは石油由来の原材料を使用していることに因ります。
炭素数に比例して洗浄力が強くなるばかりか泡立ちも良くなるので、市販の高級アルコール系シャンプーにはおおむね配合されているわけです。
石油由来の成分は大量に化学的に合成することが出来るうえに、皮脂が多く分泌される頭皮を洗浄する力も強いメリットを持つことから、現在でも主流の洗浄成分と言えます。
市販の高級アルコール系シャンプーでは洗浄成分だけでなく、保存料や香料・着色料などの趣旨でも石油由来成分を配合しています。
確かに安価で強い洗浄力と言うのはシャンプーに使用することにはメリットはあるものの、デメリットも多く存在することも知られています。
市販の高級アルコール系シャンプーを使い続けた時の頭皮や髪の影響

問題なのは刺激が強く出る傾向が見られることです。
洗浄力が強いということは、脂分の多い頭皮やほこりやチリなどが絡まりやすい髪の毛も確実にきれいにするほどの、人体への作用が大きいと言うことに他なりません。
毎日1回の使用に限定すればその刺激といっても、微々たるものと考えることが出来ます。
しかるにそれを1年365日毎日、繰り返していれば、頭皮や髪の毛への刺激は蓄積されていくので、中長期的なスパンでみれば決して軽視できる刺激では無いのです。
例えば若い頃には髪の毛の軋みや、ぱさつきなどの悩みに無縁だったにもかかわらず、歳を重ねる中で髪質が変化し、。トラブルに悩まされる状況に心あたりがあれば、高級アルコール系シャンプーのデメリットが出ている可能性があるのです。
これは極端な例ですが、髪トラブルは無縁と思い込んでいる方でも、目に見えないレベルでダメージが積み重なっていく状況は誰の身にも降りかかる話です。
市販のシャンプーは値段も安く、毎日使うものなので成分など気にしない方も、多いでしょうが、一度見直すことが必要です。
また石油由来の合成化学成分は、人体への長期的な視点での悪影響は未解明の部分が多いのも、想起されるべきでしょう。
市販の高級アルコール系シャンプーのデメリット
デメリット1 洗浄力が強力

市販の高級アルコール系シャンプーのデメリットの一つは高い洗浄力にあります。
この洗浄力の高さの源泉になっているのが、化学合成された界面活性剤を配合していることになるのは確かです。
少量の液を手に取るだけで、泡立ちがよく皮脂を確実に洗い流してくれます。
シャンプー後の爽快感も良く、その使用感が消費者のニーズにも合致していることも、市販の高級アルコール系シャンプーに含まれている理由になっています。
しかし健康な頭皮を維持する観点でみると、化学的に合成された界面活性剤をシャンプーに配合することには大いに問題があります。
シャンプーに配合している界面活性剤は台所用洗剤に含まれているものと、同一の範疇に含まれる成分です。
台所用洗剤は、頑固な油汚れもしっかり洗い流すことが出来るように、界面活性剤を含んでいます。
食事の脂分も分解するほどの強力な洗浄力をもつことから、容易に想像できるように、頭皮へのダメージは懸念されるわけです。
健康な頭皮では水分と皮脂のバランスがとれて、しっとり軟らかい状態になっています。
頭皮は紫外線やほこり、外気に含まれる雑菌などにさらされることで、常にダメージにさらされ続けています。
このような外部的要因から頭皮を守るためには、頭皮に程よく皮脂が存在することが好ましいわけです。
ところが、市販の高級アルコール系シャンプーには台所用洗剤と同等の界面活性剤を配合しているおかげで、洗浄力が強力すぎるのです。
あまりに強い洗浄力の為に、過剰に皮脂を取り除いてしまいます。
たしかに過剰な皮脂は毛穴詰まりや、それを原因とする抜け毛など髪トラブルの元になるので、シャンプーで日々洗い流すことが不可欠です。
不潔な環境は常在菌のバランスを崩し、炎症などのトラブルも招くのも考えられます。
デメリット2 頭皮のバリア機能低下

しかしあまりに強力に洗い流すと、皮脂を過剰に洗い流してしまいます。
健康な皮膚では少々の刺激要因も跳ね返す機能が、備わっています。
これを皮膚のバリア機能といいますが、頭皮も皮膚に他ならないので、健康な状況ではバリア機能を有しているのです。
このバリア機能には皮脂も程よく分布していることが不可欠です。
ここに強力に過ぎる洗浄力のシャンプーで、皮膚のバリア機能維持に必要な皮脂も取り除くと、頭皮のバランスが崩れます。
皮脂が欠乏した頭皮では、乾燥を防ぐために逆に、皮脂が過剰な状態を招きます。
そのおかげで、頭皮の乾燥による敏感肌へと変化し、炎症や抜け毛増加やクセがつくなどのデメリットを、高級アルコール系シャンプーは抱えています。
市販の高級アルコール系シャンプーの見分け方
「ラウリル硫酸」や「ラウレス硫酸」という成分に要注意

市販の高級アルコール系シャンプーの界面活性剤をもう少し、分析してみると「ラウリル硫酸」や「ラウレス硫酸」と言う名の成分がポイントになります。
これらはいずれも強力な脱脂力を持っており、市販の高級アルコール系シャンプーの8割ほどの商品に配合されているほどです。
特に洗浄成分の表記に、ラウリル硫酸やラウレス硫酸と言った表記がある場合、注意が必要です。
ラウリル硫酸とは
ラウリル硫酸とは、正式にはラウリル硫酸ナトリウムとの名前を持ち、ドデシル硫酸ナトリウムとも呼ばれます。
合成界面活性剤のひとつで、陰イオン性のためほこりや皮脂汚れなどの陽イオンのものと、結びついて洗い落とす作用を持っています。
良好な泡立ちが特徴で、コストも安く抑えることが出来るので、市販の高級アルコール系シャンプーでは良く配合されています。
ラウリル硫酸がこれほど多く使用された背景には、水との相性の問題があります。
かつて使用されていた石鹸では、硬水の性質の水の場合、泡立ちが悪くシャンプーとしてのクオリティが低下する問題点を指摘されていたのです。
ところがラウリル硫酸に置き換えると、硬水でも軟水でも泡立ちが良好で、少量でも十分な洗浄力を発揮することが判明しました。
加えて安価で大量に合成されるので、市販の高級アルコール系シャンプーに多く含まれることになった、と言う経緯があります。
ラウリル硫酸のデメリット
このような特徴を持つ反面、皮膚への刺激により、炎症も引き起こすデメリットがあることも、明らかになっています。
このようなデメリットの原因としては強力な洗浄力で皮脂を過剰に洗い流す他に、高い浸透力を持つことも関係しているのです。
ラウレル硫酸ナトリウムとは
ラウレル硫酸ナトリウムは分子が小さく、毛穴や皮膚に深く浸透します。
刺激成分が高い浸透性を持つことで、炎症も生じやすくなるわけです。
ならんで問題になるのが、ラウレス酸(ラウレス酸ナトリウム)です。
ラウレル酸ナトリウムと同様にシャンプーの他、歯磨き粉にも配合されている陰イオン性界面活性剤の一種とされます。
ラウレス酸は分子の小ささが皮膚トラブルの原因物質と問題視され、その欠点を改良する形で登場したのが、ラウレス酸ナトリウムと言うわけです。
ラウレス酸はラウレル酸に比べて分子が巨大化している為、皮膚への浸透力が抑えられています。
とは言っても、脱脂力や洗浄力はラウリル酸と同等に強力なので、この成分が配合された高級アルコール系シャンプーを使用すると、過剰に皮脂が除去され、頭皮の乾燥が進むリスクを抱えています。
市販の高級アルコール系シャンプーにはシリコンシャンプーが多い

市販の高級アルコール系シャンプーには界面活性剤の他に、シリコンも含まれていることが一般的です。
シリコンは髪表面の乱れたキューティクルを補修する作用を持っていることから、シリコンを含んでいるのです。
シリコンの恩恵は髪の軋みをなくし、ツヤのある髪の毛を維持することが出来る点にあるのです。
髪の毛の表面にはキューティクルと言うタンパク質が、規則正しく並んでいるのが健康な姿ですが、外気やヘアアイロンなどにより、その配列が乱れると髪の軋みや枝毛の発生につながります。
しかも一度伸びてしまった髪の毛には栄養を供給することが出来ません。
そこで多くの市販の高級アルコール系シャンプーにはシリコンが配合されているのです。
このような特徴をもつことから、市販の高級アルコール系シャンプーに含まれているシリコンですが、最近では問題視されています。
シリコンシャンプーのデメリット

特に問題になるのは、シリコンが湿疹やかゆみなどの頭皮トラブルや皮膚炎の原因になっていることです。
毎日洗髪を欠かさないのに、頭がかゆかったりニオイが気になる場合、市販の高級アルコール系シャンプーに含まれるシリコンが原因の、皮膚炎などの可能性があるのです。
このような現象が生じるのは、シリコン粒子が毛穴に詰まってしまうことが影響していると考えられます。
毛穴にシリコンがつまると、毛根内で嫌気性の細菌が増殖しやすい状態へと変化していきます。
あわせて市販の高級アルコール系シャンプーに含まれる強力な界面活性剤のおかげで、皮膚は乾燥が進みバリア機能が低下しています。
酷い場合には、炎症を頻繁に繰り返す、敏感肌に変化してしまうことも想定されます。
確かにシリコンのおかげで、髪の毛にはツヤや軋みの防止と言った効果を期待できるものの、バリア機能が脆弱になった、頭皮の毛穴詰まりを悪化させるリスクも持っているのは、深刻な問題と言えるでしょう。
特に毛穴詰まりは、炎症だけでなく、抜け毛や薄毛と言ったヘアトラブルの元にもなりえます。
女性でも抜け毛などの症状に悩まされることは珍しくありませんが、シリコンを含んだ高級アルコール系シャンプーの長年の使用が影響している可能性も否定できません。
また脂漏性皮膚炎に罹患している場合にもシリコンは悪化要因になりのも注意を払うべきです。
高級アルコール系シャンプーに含まれるシリコンの主成分の「ジメチコン」が、頭皮や髪の毛に被膜を張ってしまう為、炎症症状や湿疹をさらに悪化させるリスクが高まるからです。
頭皮に痒みを覚えることが多い方は、シリコンは要注意です。
市販の高級アルコール系シャンプーをオススメできる人とは

このように市販シャンプーの大半を占める高級アルコール系シャンプーには、過剰な洗浄力や頭皮や髪の毛への刺激となりうる、ラウリン酸ナトリウムやシリコン等の原因物質を含むことの問題点があることが分かりました。
しかしむしろ高級アルコール系シャンプーを使用するのがベターな方もいらっしゃいます。
脂性の人や汗かき体質の人には高級アルコール系シャンプーがオススメ
それは皮脂が多くなる脂性の肌の方や、汗を多くかく体質の方です。
頭皮も全身の皮膚の延長線上にあります。
そのため脂性肌の方は、頭皮も皮脂が過剰に分泌されているのは、全身の皮膚と同じです。
同様に汗を多くかく体質の方の頭皮も、汗のおかげで蒸れたり、皮脂に過剰な水分が合わさることで雑菌が繁殖しやすい頭皮環境が醸成されているのです。
このような肌質の方には、強力な洗浄力をもつ合成界面活性剤を含む、高級アルコール系シャンプーがむしろ好ましい選択になるといえます。
とはいっても、肌質に違いがあっても高級アルコール系シャンプーには、皮膚への刺激が強いのは誰にとっても、リスク要因になるのです。
使用法を誤ると、やはり皮膚トラブルに遭遇する可能性は否定出来ません。
そこで、正しいシャンプーの方法を改めて考えます。
高級アルコール系シャンプーを使うときの注意点!

まず最初は、お湯でスタイリング剤や汚れ・ほこりを十分、洗い流します。
汚れの9割は最初に洗い流すことで落ちるとされています。
この作業は怠りがちですので注意して下さい。
シャンプーの回数は2回です。
一回目のシャンプーは手の平で泡立ててから、髪の毛全体になじませます。
爪を立てずに指の腹で軽くシャンプーすることを心がけましょう。
軽くすすいで、2回目のシャンプーです。
この段階では頭皮の皮脂を取り除くためなので、指の腹でマッサージするのがポイントになります。
最後のすすぎは丁寧に行い、シャンプー成分が頭皮や髪の毛に残さないように。
仕上げはリンスやトリートメントになりますが、髪の傷みが気になる場合は多めにして、ショートヘアの方は控えめにするのがオススメです。
毛量の少ない方は、トリートメントをしすぎると、全体のボリューム感に影響するので、適宜調整して下さい。
高級アルコール系シャンプーには、石油由来成分を多く含んでいることから、様々な皮膚トラブルの可能性があることが確かです。
そのような点を問題意識が持たれ、アミノ酸などの低刺激性の洗浄成分を配合したり、ノンシリコンシャンプーも登場するようになりました。
他方で脂性肌や汗をかく方には、高級アルコール系シャンプーの方がむしと適しています。
自分の体質に合ったシャンプーを選んで、頭皮や髪トラブルを防ぐことを心がけましょう。
まとめ
今回は美容師が絶対にオススメしない、高級アルコール系シャンプーをご紹介しました。
毎日シャンプーする方はアミノ酸シャンプーがオススメです。頭皮トラブルや薄毛を予防したい方はアミノ酸シャンプーをご利用ください。
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カズ 大森

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